麻布の塗装論TOPICS

木部塗装

 2020年10月14日更新

木部塗装、日本古来の日本家屋に多いですね。

軒天、破風板はちろん、玄関先に大きな木の柱をしつらえているお宅も見かけます。

 

この木部をどのように仕上げていくのか、これは、塗装屋としての腕の見せ所の一つです。
なぜならば、木部は工業製品ではありません。自然の木を切って加工して使っているわけです。

 

でも、これが、きちんと手入れをしていれば、持つんです。何十年も。
お寺は何百年ですが、どうでしょう。木部が多いですよね。

 

地震にも強く、調湿作用もある。本当に木造建築とは優れものです。
無垢の木材を多用した木造建築。一度はあこがれた方も多いのでは?

 

木材の塗装は2種類。造膜型と含侵型の2種類

木部塗装には、造膜型含侵型の2種類があります。

 

造膜型・・・ざっくりいうと、木を塗膜で覆って保護します。

昔工作でやりましたね。ニスを塗る、あのイメージです。

これのいいところは、やっぱり、木を塗料で覆うため、長持ちします。耐水性もよい。
ただし、木は温度や湿度で、膨張・伸縮します。この膨張・伸縮で、塗膜が割れることがあります。
また、見た目がつやつやとなり、あの木独特の肌触りは、失われます。

 

含侵型・・・これは、木に保護液を染み込ませるタイプの方法です。
含侵型のいいところは、木の質感が残ること。もちろん、塗膜で覆わないから、耐久性は造膜型よりは劣りますが、木ならではの良さは残りますから、やはり木造なら、こちらがよろしいかと思います。
せっかくの木部が、つるつるになってしまったら、あの木の木目や質感があってこその木部かと・・・。

 

どっちがいいかは、お客様次第ではありますが、せっかくの木部。

お見積りいただければ、詳しくご説明差し上げます。

 

木部塗装の工程は、めちゃくちゃ手がかかります

木部塗装、これがやはり、手間がかかる。

まず、汚れをおとすあく抜き。過酸化水素水からなる薬品を塗布し、汚れを浮かせて落とす。
汚れが頑固なら、これを2,3回やる。

 

その後、その薬品を洗い流す。そして、それでは落ちないシミを落とす。
そのために、フッ化水素からなる薬品を塗布し、シミを消していく。

 

汚れも落とした。染みも抜いた。それでもまだ終わらない。今度は漂白です。

 

そして、最後に、薬品をきれいにふき取って終了ですが、ここまでは、塗る前の作業の話です(笑)

 

木部塗装にはキシラデコールがいい

キシラデコール

木部塗装の塗料、キシラデコール、あまり聞きなれないかもしれません。
大阪ガスケミカル社の木部専用塗料です。

 

先に述べたタイプで申しますと、含侵型です。
木部をしっかり保護しながらも、木の呼吸を妨げない、だけでなく、風雨にも強く、防虫効果まである優れものです。

 

問題は、塗り手の技術。
柔らかいと言われる針葉樹の材木は、ヤワイ箇所に顔料が集中して、濃い箇所と、薄い箇所がハッキリと出る。
いわゆるコレがムラです。

 

広葉樹は逆に固くて染み込みが少ない。目も細かいし、「ふし」なんかは、塗料が染み込まない。

 

でも、それをなんとかできるのが、職人というやつです。
やり方は、企業秘密。気になる方は、お問い合わせください(笑)